エゾノギシギシ,Acchi,ハセガワアツシ,長谷川淳,はせがわあつし,Atsushi Hasegawa エゾノギシギシ」とはヨーロッパ原産の帰化植物です。
小学生の頃から「エドノギシギシ」と間違って憶えていました。
ブログの内容とはそれほど関連性は無いかな。。
でもなんかイイんだよね、不思議な響きが☆
Acchiことハセガワアツシの適当な日記みたいなものです。
2012年8月17日金曜日

ボイルド・シュリンプ&クラブ

Posted in by Acchi | Edit
    
友人の吉田君が客演として出演した
劇団6番シードさんの舞台「ボイルド・シュリンプ&クラブ」を観に
池袋にある小劇場 "シアターKASSAI" まで行って来ました。

せっかくなので感想でも書いてみようと思いますので
まだこれから観劇の方はネタバレになる恐れもあるのでご注意を。

ボイルド・シュリンプ&クラブ

感想を書くと言って腰を折るようですが
劇場に着いて入口から入ろうとしたその瞬間……

ワタクシがお手伝いさせて頂いている激団リジョロで繋がりのある
はじりさんが……何故か何故だかリジョロのTシャツ着てるそこに居る。。

さすがに一瞬

「あれ!?……あれあれ!?……オレ今どこに居るんだっけ??」

ってなりましたw

ボイルド・シュリンプ&クラブ

実は今回の舞台の舞台監督をしていたようで
本当に世間は狭いなぁと感じましたよ☆


さぁ気を取り直して本題の感想を

まずワタクシが一番大切にしたいのが
わざわざ観に足を運ぶ価値があったかどうかと言う事なのですが
ここに関してはもう問題なく◎

クオリティも高かったと思いますし
コミカルかつ小気味良い展開で2時間をしっかりと楽しめました。

観ていてまず感じたのは脚本・演出の方が非常にこだわりをもって
しっかりと考えて全体を組み立てられているという点です。

お話と場面転換のテンポ感が良く
舞台のセットもシンプルながら家具や壁のパーツにキャスターを使い
スムーズに色んなシーン作ってたり
役者を使って電車に見せたりそれを使っての場面転換など
観ていて飽きない工夫が沢山あってとても勉強にもなりました。

強いて言うなら1話目の場面転換の際の音響がブっ込み過ぎだったり
選曲の部分もそうですがもう少し詰められたのでは無いかとも感じました。

吉田君から聞いた話なので誤情報かもしれませんが
作品としてテレビ的な展開や見せ方を目指したみたいで
そこに関してはしっかりと狙った通りに演出できていたと思います。


2時間の中での2話構成
探偵事務所の周りで起こる事件を描いた作品で解りやすい内容ではありますが
コミカルな部分は普通に面白いし事件の犯人はほぼ最初から解っていながら
それを最後まで観れるようなストーリー作りも良かったです。

キャラクター設定などは一人一人のキャラ立ちも良いし
役者さんの演技やそのキャスティングも良く
みなさん良い演技をされてらっしゃいました○

その中でも特に印象に残った方をあげさせて頂きますと

・大家のおばぁちゃん役の宇田川さん
・いいかげんな刑事さんの役の中村さん
・オーナーシェフ役の小沢さん

この方々はもうあえて言う事も無いかなぁと言う位で

はじりさん曰く
「宇田川さんはどこに行ってもスゴいって言われる」らしいですし
本当に素晴らしかったと思います!

中村さんはもう還暦らしくて
セリフ噛んだり飛んだりしててもそれさえキャラになってるし
もう完全に「アレになってる」って感じでしたw

小沢さんももう40歳は越えてらっしゃっると聞きましたが
雰囲気としては阿部寛的な感じで
良い意味でクサい感じの役作りが役のそれになっていてイイ感じでした。

ベテランの方々が舞台で良い仕事をしてるのを見ると
それだけで感じるものがありますよね。


あとはやっぱり探偵事務所のお二人は当然メインキャラですので
しっかりと一定のラインまで作り込んできてると思いました。

ただ個人的な感覚で言うと本当に細かい部分だと思いますが
作品的にコミカルでありながらもサスペンス的要素もあるので
クサい部分やコミカルな部分はそっちにがっつりと振り切っちゃって
ナチュラルな部分はナチュラルな部分でメリハリを持たせるとかしたら
2人が軸なだけにさらに上の見せ方が出来るのかなあとも感じました。

その他の方で印象に残ったのは

・1話目と2話目で全然違う役をやっていた土屋さん
・ヨシダ君役の樋口さん

辺りですかね

土屋さんはウマい事それぞれのキャラになっていて良かったと思いますし
樋口さんは爆発力があってコミカルなお話には欲しいキャラというか
舞台に必要なタレント性をもった役者さんだと感じました。


特に印象に残った方々をピックアップして書きましたが
上記に上げた方々だけではなく基本的にみなさん良かったと思います。


友人の吉田君に関しては役柄がナチュラルな彼まんまではありましたが
もうちょっとしっかりと自分を表現しないと
他の方々のキャラがしっかりと立っているだけに薄くなっちゃうかなぁと。。
ガンガレ!応援してますよん○

下は舞台後の吉田君

ボイルド・シュリンプ&クラブ

作品全体のまとめとしては
一本の大作映画を観るように大きく感動するってタイプではなく
思いっきり乱暴に言うなら「こち亀」的と言うか
1話完結で楽しめる連載ものの一部を切り取った感じで
それを2時間で2話、しっかりとしたパッケージングで纏めた
娯楽作品としてとても良い作品だったと思いました。


演劇界の現状は憂うべき状況だとよく耳にします
なかなかお金を払って演劇を嗜む人も減っているでしょうし
役者さんが舞台だけでゴハンを食べれているのかと言えば
感覚値で99%は食べれていない状況なのかと感じます。

確かに観に行ってがっかりする舞台も多いですし
チケット代に見合う内容を作るのは本当に容易な事ではありません。

ただそんな中でも良い作品を生み出している人達は沢山いるだろうし
これは演劇に限らずそんな人達がしっかりと評価されて
そこで収入を得れるような仕組み作りを構築していきたいものです。

ワタクシがお手伝いさせて頂いているリジョロとは
だいぶタイプは違いますがとても良い劇団だと感じました。

今後機会があれば他の作品も観てみたいと思います☆

それぞれが切磋琢磨して演劇界が盛り上がって行けばいいですね。
「劇団6番シード」さん、イイと思います!

0 Comments


Leave a Comment